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小説 田中絹代 (文春文庫) 価格: 509円 レビュー評価:4.5 レビュー数:2 綺麗なだけでは女優にはなれないといわれる。可憐な女優として戦前にデビュー、以降、67歳で死ぬまで孤高の人生を送った。私がリアルタイムで見出したのは昭和20年代後半から、主に溝口健二の作品だった。つい最近、溝口作品をまとめてみる機会があり、改めて女優ー田中絹代の存在の大きさを感じた。その折、田中絹代はどんな人生を送った人なのかを詳しく知りたくて、溝口健二の助監督を務め、田中絹代とも親交のあった新藤兼人の「小説:田中絹代」を読んだ。彼女の人生は壮絶というしかない。溝口健二との許されぬ、戦いのような恋愛、まるで何かのたたりではないかと思いたくなるような親族との確執。今という時代の尺度では信じられな |
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